こんにちは、藤野です。
本日の探究授業動画はこちら!
「モノを売らないお店」が全国で広がっています。
「モノを売らないお店」では、お客さんが店内でモノを買うことができません。
なぜ、お店なのにモノを売らないのでしょうか?
今日は「モノを売らないお店」をテーマに新しい消費の形を探究します!
【2022/7/2日経新聞】
からすけ ものを売るお店が「売らない店」をつくったって聞いたよ。どういうことなの。お客さんはどうやって買えばいいのかな?
イチ子お姉さん 洋服を試着するなど店頭では確かめるだけで、実際の商品はインターネットで購入するの。お店を「ショールーム」として使う新しい仕組みね。
イチ子 お店で商品を確かめてから、ネットで購入するのは「ショールーミング」と呼ばれているよ。ネットは便利で、実際にお店に行かなくても様々な商品が買えるね。でも、やはり自分で色や肌触り、機能、品質などを確かめないと不安という人は多い。だから店頭で品定めをしてから、ネットで購入する人が増えているよ。
からすけ お店に行ったのなら、なんでその場で買わないの。
イチ子 お店で買うよりネットの方が安いケースが多いからね。若い人を中心に、ネット通販の方が慣れている面もある。
新型コロナウイルスの流行で外出を控える人も多かったよね。「巣ごもり」の影響で、ネット通販の利用者も一段と増えたの。幅広い年齢層にネット通販が浸透し始めたことが、ショールーミングが広がった一因のようね。
イチ子 少し古いデータだけど、日本通信販売協会が2015年にまとめた調査では、家電をネット通販で購入した人の6割強が、実際に店舗で商品を確かめてから買ったそうよ。
お店に行けば、いろんな商品が並んでいるし店員さんに相談もできる。でも大きなスペースを借りて販売するにはコストがかかる。お客さんをネットに取られたら、やっていけなくなっちゃうね。そこでお店もいろいろと知恵を絞っているの。
家電量販店を例にとると、ヨドバシカメラは高速でつながる無料の無線通信網「Wi-Fi(ワイファイ)」を全店舗に備え、全ての商品の値札にあるバーコードをスマホのアプリで読み取れば、商品説明や在庫状況などがわかるようになっている。その場でクリックすればレジへ行かずに購入もできる。
つまり自社の通販サイトに誘導しているの。送料無料やポイント還元などの特典も用意し、他社の通販サイトに流れないように工夫している。実際、先ほどの日本通信販売協会の調査でも6割はそのお店の通販サイトで購入したと答えているよ。
からすけ ショールーミングが前提のお店ってあるのかな。
イチ子 実はショールーミングのお客さんを取り込もうとする店舗も増えているよ。例えば22年4月に東京の高島屋新宿店にオープンした「ミーツストア」は、サンプルだけを展示して在庫を持たないショールーム型の店舗なの。
D2C(キーワード)を中心に化粧品や工芸品など約60ブランドを扱っている。
ものを売らないお店なので、商品の説明文にあるQRコード(キーワード)をスマホで読み取る。お店の通販サイトにつながり、購入できるよ。
【ワンポイント解説:D2C】
ダイレクト・トゥ・コンシューマーの略。
独自に企画立案し製造した商品を、小売店などの流通業者を通さずに、自社の通販サイトなどで直接消費者に販売する。
販売手数料がかからないため、比較的安く提供できる。
顧客の声も反映しやすく商品の改良も進めやすい。(日経新聞)
【語句の意味】
★購入(こうにゅう): あがない入れること。買い入れること。
★通販(つうはん): 通信販売の略。消費者に対して郵便・インターネット等の方法で注文をとり、商品を宅配便等で発送する販売形態。
★流通(りゅうつう):流れてとどこおらないこと。貨幣や商品が移動すること。特に、生産者から消費者までの販売過程。
[広辞苑 第七版]
【探究テーマ】
あなたが電気屋さんの社長だとします。お客さんがショールーミングやD2Cに流れないために、どのような対策を取りますか?
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