こんにちは、藤野雄太です。
多くの哺乳類の赤ちゃんは、お母さんのおなかの中で、ある程度育ってから生まれてきます。
しかし、カモノハシやハリモグラは哺乳類ですが卵を産みます。
なぜ、哺乳類なのに卵を産むのでしょうか?
【2024/3/9 日経新聞】
卵を産む哺乳類には、カモノハシのほかにハリモグラという動物がいるよ。カモノハシはオーストラリア東部の河川や湖沼に、ハリモグラはオーストラリアやニューギニア島の陸地にすんでいる。
カモノハシもハリモグラもお母さんが赤ちゃんではなくて卵を産むんだけど、鳥や魚と違って赤ちゃんにお乳を与えて育てる。つまり「哺乳」をするので哺乳類の仲間なんだ。世界的にとても珍しい種類なんだよ。
私たちヒトの場合、赤ちゃんはお母さんのおなかの中である程度大きくなってから生まれてくるよね。おなかの中で赤ちゃんはへその緒でお母さんの胎盤とつながっていて、それを通して赤ちゃんが育つのに必要な酸素や栄養を送っている。
こんなふうに胎盤がある哺乳類を「有胎盤類」と呼ぶんだ。ヒトのほかイヌやネコなど、哺乳類の多くは有胎盤類だよ。
だけどカモノハシやハリモグラはこの胎盤がなくて、赤ちゃんは卵のまま生まれてくる。お母さんに乳首はないけれど、汗のように母乳がしみ出てくる乳腺というものがある。卵から生まれた赤ちゃんは、お母さんの母乳をなめて育つんだ。
哺乳類の多くは、おしっこ、うんち、赤ちゃんがそれぞれ体の別々の穴から出てくるよね。でもカモノハシやハリモグラはおしっこやうんちと卵が同じ穴から出てくるよ。だから「1つの穴」という意味で「単孔類」と呼ばれている。
トカゲの仲間を含む爬虫(はちゅう)類や、鳥類も穴は1つだけだよ。卵を産むところも似ているよね。動物全体を見渡せば、卵を産む動物が一般的で、卵を産まない動物は例外的な存在ともいえる。
【語句と意味】
★哺乳(ほにゅう) : あかんぼうに乳(ちち)をのませること。
★哺乳類(ほにゅうるい):脊椎動物(せきついどうぶつ)のうち、胎生(たいせい)で、子(こ)を乳(ちち)でそだてるもの。
*胎生(たいせい):子(こ)が母親(ははおや)のおなかのなかで、あるていどそだってからうまれること。
★胎盤(たいばん): にんしんした女性(じょせい)のからだのなかにできる、胎児(たいじ)と母体(ぼたい)をつなぐ器官(きかん)。
*例解新国語辞典(一部改編)
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