こんにちは、藤野雄太です。
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世界で月をめぐる競争が高まっています。
月への着陸に成功しているのは旧ソ連、アメリカ、中国、インド、日本の5カ国しかありません。
昔は月へ行くことが目的でしたが、今は月に基地をつくり、宇宙での活動を広げることを目指しています。
【2024/3/26 日経新聞】
米国中心に日本も参加する「アルテミス計画」、中国中心の「国際月研究基地(ILRS)」計画はいずれも月に基地を設け、30年代には宇宙飛行士が月で暮らすことを目指す。
月に基地を設ける狙いは、水を見つけて宇宙開発に利用することだ。
月の南極や北極に近いクレーターと呼ばれるくぼ地には、凍った水がたまっていると考えられている。
その水を電気分解すると酸素と水素が作れ、ロケット燃料などに利用できる。
月でロケットに燃料を補給してさらに遠い火星や小惑星に向かえるようになれば、宇宙開発のコストを大幅に抑えられる。
今後も無人探査機や宇宙飛行士による月着陸と探査の計画は目白押しだ。
だれがいちはやく月で水を発見し、利用できるようになるのか。
国家だけでなく民間も巻き込んだ競争が激しさを増す。
月の先はあるの?
アルテミス計画のスローガンは「ムーン・トゥ・マーズ(月から火星へ)」。月を足場に火星などの遠い天体へ行くことを目指している。火星では生命が見つかる可能性があり、人間が移住できる期待もある。月の開発が進めば月面での経済活動も活発になる。宇宙飛行士だけでなく企業の社員が月に赴任して活躍する機会も出てきそうだ。
【語句と意味】
★補給(ほきゅう) : たりなくなった品物(しなもの)などを、おぎなうこと。
★探査(たんさ): まだしられていない場所(ばしょ)や土地(とち)のようすを、くわしくしらべること。
★赴任(ふにん): しごとをはたすために、とどまるとちに、いくこと。
*例解新国語辞典(一部改編)
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