こんにちは、藤野雄太です。

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ニジマスからキングサーモンが産まれる。

信じられない話ですが、これは事実です。

東京海洋大はキングサーモンの生殖幹細胞をニジマスに移植し、

ニジマスにキングサーモンを産ませることに成功しました。

【2024/6/21 毎日新聞】

研究では、キングサーモン（和名・マスノスケ）の精巣から、卵や精子に分化する生殖幹細胞を取り出し、生まれたばかりのニジマスに移植。

ニジマスは1～2年で成熟すると、キングサーモンの遺伝子を持つ卵や精子を毎年作るようになった。

サケ科で最も大きいキングサーモンは商品価値が高いが、成熟に3～7年かかり、産卵や放精は一生に1度だ。

6～7年は生きる小型のニジマスを代理親にすれば毎年繁殖でき、安定的な養殖が可能になる。絶滅危機にある種類の生殖幹細胞を冷凍保存し代理親に生ませることも考えられる。

代理親の技術はフグやサバなどで確立しているが、サケ類では初めて。

吉崎悟朗教授（水産学）は「養殖の新しいスタイルになり得る。

地球環境の急変で苦しい状態にある魚を守るためにも重要な技術だ」と話した。

【語句と意味】

★生殖(せいしょく)：生物(せいぶつ)が自分(じぶん)の子(こ)をつくること。

★成熟(せいじゅく)：心(こころ)や体(からだ)が一人前(いちにんまえ)に成長(せいちょう)すること。

★代理(だいり)：本人(ほんにん)にかわって、その人(ひと)の役目(やくめ)をはたすこと。

【例解新国語辞典・学研小学国語辞典 一部改編】

【探究テーマ】

代理親の技術をつかって、どのようなビジネスができるかを考えてみよう。