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2024年11月25日

【探究授業】:蚊による感染 5億人増 〜環境〜 vol.856

こんにちは、藤野雄太です。

本日の探究授業動画はこちら!

https://youtube.com/live/8YFbRezP-4I?feature=share

 

250年前の産業革命のときと比べて、地球の気温が「2度」上がると、人間と病気を引き起こす菌やウイルスがもっと接触するようになり、「気候パンデミック」という問題が起きる可能性があります。

これらの病気を運ぶ動物や虫の住む範囲が広がり、その数も一気に増えると考えられています。

今日は、「もし気温が2度上がったら、どんなことが起こるのか」をテーマに探究します!

2024/11/21 日経新聞】

プラス2度の世界は人類と病原体の接触を増やし、「気候パンデミック」を引き起こす。病原体を運ぶ生物の行動範囲が広がり、数は爆発的に増加する――

生物の中で最も多くのヒトを殺傷してきた蚊にとって気候変動は種を繁栄させる好機だ。1年の中で活動できる期間が延び、生息域が拡大する。

気候変動で活動の場を広げるダニ、ノミ、コウモリも感染の温床となる。米ハワイ大学は気候変動により世界で200種超の感染症の患者が増えていると警告する。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長を務めた尾身茂氏は「地球温暖化は間違いなくパンデミックを起こす背景要因の一つだ」と指摘する。深刻になる米国のハリケーンは湖の環境を変え、致死率が高い「人食いバクテリア」を増やす。

インドでは23年に致死率40%のニパウイルス感染症で、2人が死亡した。南米沖の海水温が高まるエルニーニョと干ばつで森のエサが枯渇し、人里に近づいたコウモリが感染源になった可能性が指摘されている。

北極圏の永久凍土には3万年前に意図せず仕込まれた「時限爆弾」が潜む。永久凍土は北半球の陸地の4分の1を占め、太古の病原菌が眠る。16年にはシベリアで炭疽(たんそ)菌が広がり、感染したトナカイに接触した少年が死亡した。

【語句の意味】

★病原体(びょうげんたい): 病気(びょうき)のもとになる小(ちい)さな生き物(いきもの)や物質(ぶっしつ)

★繁栄(はんえい): 物事(ものごと)がさかえて、大(おお)きく発展(はってん)すること。

★凍土(とうど): 凍(こお)った土(つち)

【探究テーマ】

気候パンデミックについて調べてみよう。

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