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勉強しなさいと言わずに成績が上がる!

すごい学習メソッド

2020年2月20日

「すごい学習メソッド」:子どもの学ぶ意欲を育てる方法【スイングアカデミー戸部校・みなとみらい校より】

こんにちは、藤野雄太です。
今日は、子どもの「学ぶ意欲」を育てる方法についてお伝えします。

子どもたちが、勉強が嫌いな原因の大半は、勉強しても成績が上がらないからです。
中学生では親や学校の先生から口うるさく勉強しろと言われるからと言う理由も多いのですが、これは反抗期独特の理由です。
この理由も、成績が上がるなら勉強しますし、勉強すれば口うるさく言われることもないので本質的な理由ではありません。

もう一つ勉強が嫌いになる理由は、宿題で解けない問題を出されて、頑張っても解けないままになってしまうことです。

まず、この二つの理由を取り除くのが、「学ぶ意欲」を育てる基本となります。

1.成績が上がる方法を教える。
最初に、子どもの学力分析を行い、成績が上がらない原因を探し出し、その原因を克服する方法を子どもに教えることがたいせつです。
特に成績が悪い子どもは、基礎学力が欠けていて新しく学習する内容が理解できなくなっていることが多いので、基礎に遡って学習すれば必ず理解できるという説明が有効です。

例えば、数学で「正負の数」「文字と式」が理解できていなくて「方程式の計算」が理解できないような場合です。
このような時は、「正負の数」「文字と式」から教えれば誰でも理解できるようになります。

頭が悪いから理解できないのではなく、理解するための基礎知識が欠けているから理解できないのだと言うことを教えてあげるのです。

2.生徒一人ひとりに適切なレベルの課題を与える。
人がやりがいを感じる課題は、難しいけれど頑張ったら課題解決ができるという課題です。子どもも同様で、難し過ぎる課題は諦めてしまいますし、易し過ぎる課題はおもしろくありません。

公立中学生であれば、一般的に宿題で70%くらいが正解になるようなレベルの課題が最もやる気が出ます。
高校生や中学受験生では60%くらいでも構いません。

生徒のもともと持っている学習意欲や自覚の度合いでやる気の出る課題のレベルは多少変わってきます。
自信を持っている子どもには難しめの課題、自信がない子どもには易しめの課題がやる気の出る課題です。

これは、言うは易く行うに難い課題選定になります。
自信のある子どもは正答率が高く、自信のない子どもは正答率が低いのが常ですから、自信のある子どもには思い切って難しい問題を、自信のない子どもには思い切って易しい問題を宿題にしなければならないのです。

3.勉強の面白さを教える。
 子どもたちは、本来本能的に学びたがっています。
新しくこの世に生まれ出てきた子どもたちにとって、世界はなぞに満ちています。
知りたいことが山ほどあります。

それは、私たちが外国に旅行して、何もかもが新鮮で感動することや、見たいものがたくさんあるのと同じことです。
子どもたちにとっては、日本も、大人にとっての外国以上に興味があるところなのです。勉強だって一緒です。
知らないことを知るわけですから。

では、なぜ子どもたちは勉強が嫌いなのでしょうか?
私は、たくさんの子どもたちを指導してきましたが、勉強をなぜ嫌いなのかと聞かれると「お母さんが勉強しろと言うからだ」「つまらないから」と答える子どもたちが大半でした。
子どもたちがそう答えるのは、勉強の面白さや楽しさがわかる前に、強制的に勉強させようとしているからだと思います。

学校の授業でも塾の授業でも、子供たちが知りたいと思う前に、強制的に教え込んでしまうことが、子どもたちにとって本来楽しいはずの勉強を嫌いにさせてしまっています。
授業の中で、まず「知りたい。できるようになりたい」と思わせてから、授業をするという手法を採れば興味・関心を生み出すことができるはずです。

たとえば、なぜ月は満ち欠けがあり形を変えるのかを考えさせてから、その答えをみんなで考えながら、月の公転と太陽・地球の位置関係を考えさせてその答えを導き出すとかです。

また、それぞれの教科ごとに、その内容の面白さがあるはずです。
問題を解けるかどうかという前に、その教科の面白さを伝えるべきです。
歴史であれば、具体的なエピソードを教えてあげればNHKの大河ドラマのような面白さが伝えられるはずですし、歴史を楽しいと感じられるようになるはずです。

4.勉強の目的を教える。
勉強の目的が、高校入試に受かることや学校のテストで良い点をとることだけでは、勉強は無味乾燥なものになり、意欲は湧きません。
勉強すること自体が、自分の世界を広げ、自分の可能性を広げて、将来幸せに生きていくことにつながることを教えるべきです。

人は知識が豊富でなければ、考える力はつきません。
考える力がつかなければ、自分の人生を豊かにし、幸せにする方法を考え付くことができません。
収入に結びつかなくても、勉強は本来自分の人生を豊かに幸せにするものだということを教えるべきです。

5.子供たちに人生の夢と目的を持たせる。
勉強本来の目的ではなく、生徒にとっての勉強の目的といえば、志望校に合格するということがまず一番でしょう。

しかし、実は志望校合格は通過点の目標にすぎません。
やはり、何のために高校に行くのかとか、何のために大学に行くのかを考えさせ、ひいては将来どんな人生を歩みたいのかを考えさせる必要があります。

つまり夢を持たせることが、生徒のやる気を引き出すのです。
夢は当面漠然としたものでいいのですが、夢はでっかいほうがやる気が出ます。

6.短期目標を持たせる。
しかし、行動に移るには夢では具体的な行動になりません。
志望校合格でさえも行動には移せません。

具体的に、いつまでにどの教科を何点上げるというような短期(1学期間くらいの)目標を設定し、行動計画を作る必要があります。これを生徒に考えさせ、提出させておくことがたいせつです。

できれば、一緒に作って上げるといいでしょう。
個別指導なら、講師と生徒が話し合って決めると、生徒も講師もその短期目標を達成しなければという責任感が出てきます。

7.勉強が嫌いな原因を取り除いてあげる。
勉強嫌いになる原因は、頑張っても成績が上がらないとか、母親にしつこく勉強しろと言われるからというのが多いのですが、成績が上がらない原因や母親にしつこく勉強しろと言われる原因は、勉強しないからだったりします。

つまり、悪循環です。
一度短期目標を設定して、頑張らせて成績を上げると、好循環に転換します。
成績の悪い子どもには「遡行(そこう)学習」(さかのぼり行う復習学習)が画期的な効果を上げます。

数学が10点だった生徒に、一度60点を取らせると、その後は見違えたように勉強するようになります。
お母さんも怒ることはなくなります。

この時10点を20点にとか、70点を80点にという何とかなりそうな目標では子どもはやる気を出しません。
結果的に勉強しなくて失敗してしまいます。

むしろ不可能なくらい高い目標のほうが、実現できた時の喜びが大きいので、短期間だったら頑張ってみようという気にさせることができます。
しかし、そのためにはどやったらその点数が取れるのかを教えて、成績は上げられるのだと信じさせる必要があります。

8.ストレスを解消してあげる。
いじめにあっていたり、家庭で夫婦喧嘩が絶えなかったりすると、生徒は勉強どころではありません。
(子どもは、お母さんのストレスをダイレクトに察知して、子どもの気持ちも重たくなります。だから、お母さんが子育てにもっと気楽になり、ストレスを抱えないようにしてください。お母さんは十分に責任を持って子育てをされています。これからは、お母さんではなく、子どもたちが頑張る番です。)

子どもからストレスの原因を聞きだし、その原因を解消してやると、勉強に身が入るようになります。
ストレスの原因を解消できなくても、聞いてあげるだけでも大幅にストレスは減少します。いじめにどうやって対抗するか、夫婦喧嘩をどう考えるか、どう対処するかを共に考えてあげればもっとストレスは減ります。

いろいろと書いてきましたが、他にも情熱を注いで教えて、先生のために頑張りたいと思わせるとか、まだまだ方法はあります。生徒によって効果的な手法は異なりますから、生徒に最適の方法を考えて上げて、チャレンジしてみてください。一生懸命教えて成績を上げようと考えるより、意欲を高めるほうがずっと効果的です。

教育「education」の語源は、「教える」ことではなく「引き出す」ことです。
全ての子どもたちに素晴らしい可能性が眠っています。
どうか、その可能性を引き出して上げてください。

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