こんにちは、藤野雄太です。
本日の探究授業動画はこちら!
ウソ発見器は、どのように犯人のウソを見抜くのでしょうか?
ウソ発見器という名前がついていますが、実はウソをついているかどうかは分かりません。
わかるのは「知っているか知らないか」です。
いったいどのような仕組みになっているのでしょうか?
今日はウソ発見器の仕組みについて探究します!
【朝日新聞 2022/6/11】
ののちゃん 刑事ドラマで犯人役の人がウソ発見器にかけられているのを見たよ。
なんだかあやしいけど、ほんとに使われてるのかな?
藤原先生 ポリグラフ検査のことね。
全国の警察の研究所に検査の担当者がいて、機械を警察署に持ち運んで検査しているらしいよ。
正確に言うと、「ウソをついているかどうか」ではなく、「知っているか知らないか」を判断する装置だね。
のの 何を調べて判断するの?
先生 からだにセンサーをつけて、主に4種類の反応を調べるの。一つ目は呼吸運動。胸にベルトをまいて、胸やおなかの動きをはかる。二つ目は「皮膚コンダクタンス反応」。
のの むむむ。わからん。
先生 簡単に言うと手の汗ね。手先の汗を電気信号としてとらえるの。三つ目は心拍数。ドキッ、ドキッてやつだ。手首や足首の近くではかる。そして四つ目は、指先の血管の収縮を示す「規準化脈波容積(きじゅんかみゃくはようせき)」よ。結果は波のような線になるよ。
のの 質問してどんな形になるか見るんだね。なんだかドキドキしてきた。やましいことしてないのに。
先生 そう。例えば、指輪が盗まれる事件があった時、検査する人は犯人の可能性がある人たちにどんな質問をすると思う?
のの 「あなた、指輪を盗みましたか?」って聞くのかな?
先生 それだときっと関係のない人も反応してしまうよね。それに反応の大きさは人によって違うから、他の人と比べても意味がないの。実際には、同じ人に対して「盗まれたのは腕時計?」「ネックレス?」「指輪?」という風に犯人しか知らないような質問を、20~30秒あけて一つずつ聞いていくんだって。
のの 「知らない」って答えても、心当たりがあるとその質問だけ違う反応が出るってことだね。
先生 その通り。同じ人にいろいろ聞く中で、心拍数が落ちたり、手汗が出たりする質問があれば、本当は知っている可能性があるっていうわけ。でも、例えば体質などによっては反応が出ない人もいるの。
のの だから4種類も調べてるんだね。
先生 だから検査する人は、一つの問いだけではなく、質問を重ねていくの。例えば指輪を持って行った場所とかね。質問の仕方が腕の見せどころなんだって。
のの もっと正確に調べるため、装置はこれからも進化するのかな?
先生 脳波や目の動きなどを使う試みもあるんだって。将来はさらに検査対象が増えるかもしれないね。
【語句の意味】
★検査(けんさ): 適不適や異状・不正の有無などをしらべること。
★装置(そうち): ある目的のために機械・道具などを取り付けること。また、そのしかけ。
★センサー: 温度・圧力・流量・光・磁気などの物理量やそれらの変化量を検出する素子、または装置。さらに検出量を適切な信号に変換して計測系に入力する装置を指す場合もある。検知器。
[広辞苑 第七版]
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