【探究授業】：なぜ、原発の処理水を海に流すの？〜政治〜

こんにちは、藤野雄太です。

本日の探究授業動画はこちら！

国際原子力機構(I A E A)は、東京電力福島第一原発の処理水を薄めて海に流す計画について、安全性に問題はないとしました。

しかし、福島の漁師さんや中国などの一部の周辺国からは不安の声があがっています。

なぜ、政府は原発の処理水を海に流そうとしているのでしょうか？

【2023/7/5朝日新聞】

Ｑ　処理水って何？

Ａ　東京電力福島第一原発で発生した汚染水（おせんすい）から大半の放射性物質を取り除いた後、大量の海水で薄めた水。東電の計画では、多核種（たかくしゅ）除去設備（ＡＬＰＳ〈アルプス〉）で除けないトリチウムの濃度（のうど）を国の放出基準の４０分の１（１リットルあたり１５００ベクレル）未満にする。

Ｑ　どうして海に流す？

Ａ　溶（と）け落ちた核燃料（かくねんりょう）（燃料デブリ）が残る原子炉（げんしろ）建屋などに地下水や雨が流れ込み、汚染水が１日あたり約９０トン（昨年度）増えていく。

Ｑ　トリチウムとは？

Ａ　三重水素とも呼ばれ、化学的には水素と同じ性質。水の形で存在しているので分離（ぶんり）が難しい。出す放射線は紙１枚で遮（さえぎ）れる。

Ｑ　安全性の問題は？

Ａ　トリチウムの国の放出基準は１リットルあたり６万ベクレル。国によると、この水を生まれてから７０歳（さい）まで毎日飲み続けても、被曝（ひばく）は国際的に許容されるレベルという。

【語句と意味】

★処理(しょり)：物事や仕事を進め、まとめること。

★原発(げんぱつ)：原子力発電所の略。原子力発電とは核分裂によって発生する熱によって蒸気をつくり、その力を利用してタービン発電機を動かす発電の方法。

★除去(じょきょ)：いらないものを、とりのぞくこと。

【学研小学国語辞典】

【探究テーマ】

あなたは処理水を海に放出することに賛成、反対どちらですか？その理由も書きましょう。

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