こんにちは、藤野雄太です。
本日の探究授業動画はこちら!
昨日の探究授業では、コオロギせんべいを取り上げました。
なぜ、コオロギせんべいが注目されているのでしょうか?
それは、今から10年以内に、私たちの体をつくるのに必要不可欠なタンパク質が足りなくなる「タンパク質危機」がやってくるかもしれないからです。
今日は「タンパク質危機」をテーマに探究します!
【読売中高生新聞 2022/6/3】
牛肉に豚肉、鶏肉、卵、魚、牛乳——。
共通点は、私たちに必要不可欠な栄養素、たんぱく質を豊富に含んでいること。
たんぱく質は、皮膚や髪の毛、筋肉など、私たちの体のあらゆる部分をつくることに関係している。
もし、これらの食材が一般人には手の届かないものになったら?
世界の人口は実際に増え続けている。
食肉不足による「たんぱく質危機」と呼ばれる食料問題が、10年もしないうちに訪れるかもしれないのだ。
たんぱく質危機とは、増え続ける世界の人口に、たんぱく質の供給が追いつかなくなること。
将来的に起こるとされる食料問題の一つだ。
なぜ、たんぱく質が供給不足になるのだろうか。
10年以内に需要逆転か
いまの世界の人口は78億人ほどだが、2050年には97億人になるとされる。
それに伴って、必要となる食料も増えるのは当然のこと。
農林水産省の推計では、2010年の世界の食料需要は約34億tだが、2050年には約58億tになるという。
しかし、増大する食料需要に対して、特に牛肉や豚肉、鶏肉、乳製品といった畜産物の生産量が思うように増やせない事情がある。
家畜を育てるには、エサとなる飼料が必要だ。
たんぱく質1kgを生産するのに、牛は10kg、豚は5kg、鶏でも2.5kg必要という。
人口増にあわせて畜産物の生産を増やそうとするとそれだけ、飼料となる穀物を栽培する農地や牧草地が必要となる。
しかし、新たに農地や牧草地を作ろうとしても、地球の陸地には限りがある。
そもそも、人口が増えた分、人間が食べる穀物の生産量も増やさなければならない。
森林を伐採するなどして農牧地を広げることは環境破壊につながり、地球温暖化という別の危機を深刻化させることになってしまう。
ちなみに、魚もたんぱく質源だが、水産資源を大幅に増やせるわけではない。
取り過ぎると、もとの資源量に回復するまでに何年もかかってしまう。
養殖なら安定的に生産できるが、魚が生きられる水温や周囲の環境は種類ごとに異なっており、養殖に適した場所は広い海の中でも限られているからだ。
【語句の意味】
★タンパク質(たんぱくしつ):
生物体の構成成分の一つ。
基本構造は、鎖状につながった数十個以上のアミノ酸から成る。
動物の重要な栄養素の一つであり、工業的にも重要。
★危機(きき): 大変なことになるかも知れないあやうい時や場合。危険な状態。
★需要(じゅよう):もとめ。商品に対する購買力の裏づけのある欲望。
★供給(きょうきゅう):
要求や必要に応じて物をあてがうこと。
販売または交換のために財・サービスを市場に提供すること。また、その数量。
[広辞苑 第七版]
【探究テーマ】
タンパク質危機を回避するために何ができるかを探究してみよう。
_______________________________
【無料相談・体験授業のご案内】
(オンライン対応、全国で受講できます!)
お子様の勉強の意欲、成績、進路などでお悩みではありませんか?
まずは、お気軽に無料相談にお申込みください。
スイングアカデミー、MM学童は知的好奇心を高める授業で、
お子様の勉強の意欲を引き出し、思考力・判断力・表現力を育てます。
(対象:小1から高3)
<体験・入会までの流れ>
下のフォームから問合→無料相談面談→体験授業
スイングアカデミー・MM学童への
体験・お問合せはこちら!
↓