こんにちは、藤野雄太です。
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本日6月23日は沖縄県が制定している「慰霊の日」です。
今から77年前の1945年4月、太平洋戦争で日本と戦っていたアメリカ軍は沖縄に上陸しました。
このころからの約3ヶ月間の戦いを沖縄戦と呼んでいます。
アメリカ軍が「ありったけの地獄をあつめた戦場」と呼んだ沖縄戦とは、どのような戦いだったのでしょうか?
本日は沖縄戦をテーマに探究します。
【6/23朝日新聞 】
いまから77年前、日本はアメリカ、イギリスなどと戦争をしていた。太平洋の島々を奪った米国は、次に沖縄を占領して、日本本土を攻めるための前進基地として使おうと考えた。これに対し日本は、日本本土を守るため、沖縄になるべく米軍をひきとめて時間をかせぐ「持久戦」の作戦をたてた。
こうして起きたのが「沖縄戦」だった。どんな戦いだったのか。何が起きたのか。詳しく解説します。
沖縄で最初の大きな被害は1944年10月の「10・10空襲」だ。死者は軍人と民間人あわせて668人とされる。
45年になって、航空機で軍艦に体当たりする日本軍の「特攻」攻撃も始まった。
特攻による死者は数カ月間に約2500人ともいわれている。
米軍は45年3月末、空襲や海上の軍艦からの砲撃につづき、慶良間(けらま)諸島に上陸。
4月1日には沖縄本島中部の西海岸に上陸した。
このころから約3カ月にわたる戦いを一般に、沖縄戦と呼んでいる。
沖縄本島の上陸地から本島北部にかけては約2週間で、米軍に占領された。
日本軍が主に待ち構えていた本島中部では、約40日間にわたって激しい戦いがあった。
しかし、追い詰められて、首里城(那覇市)地下にあった司令部を捨て、日本軍は本島南部へしりぞく。
大きな戦いはその後約1カ月間続いた。
戦争は一般に軍隊と軍隊、軍人と軍人が戦うものだが、沖縄戦では、10代前半の子どもも含む住民が、足りない軍人の代わりや手伝いをさせられたりした。
軍人も、武器をもたない住民も、まぜこぜになったまま地上戦がつづいた。
太平洋戦争の間、日本本土では、飛行機から爆弾を落とされる空襲で大変な思いをした人がたくさんいる。
一方、沖縄には米軍が上陸し、住民が暮らしていた場所で、米軍と日本軍が戦った。
空からの攻撃にくわえ、陸からは銃や大砲、火炎放射器で襲われ、海からは艦砲射撃で狙われた。
爆弾が大嵐のように降り注いだことから「鉄の暴風」とも言われる。
米軍は「ありったけの地獄をあつめた」戦場と呼んだ。
米軍はおよそ55万人、日本軍はおよそ10万人。
武器の量や性能をあわせた戦力の差は米国が日本の10倍以上だった。
そのうえ日本軍の10万人のうち、2万数千人は、沖縄にいる一定の年齢の男子を急きょ兵隊として集めてつくられた「防衛隊」や「義勇隊」、いまの中学生や高校生くらいの生徒たちでつくる「学徒隊」だった。
米国側は1万2520人。
日本側はその15倍、18万8136人が亡くなったとみられている。
このうち沖縄県出身以外の日本兵は6万5908人。
沖縄県出身の軍人・軍属(正規の軍人、防衛隊や学徒隊など)は2万8228人。
一般の住民は9万4千人。
沖縄県民全体では12万2千人以上、県民の4人に1人が亡くなったといわれている。
自らのことを自分の意思で決めるという意味もあるが、軍人が自ら命を絶つ、つまり自殺することを「自決」と呼んだ。
当時の日本軍には「戦陣訓(せんじんくん)」という教えがあり、「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかし)めを受けず」、つまり捕虜になるくらいなら死を選べ、という考えが大切にされていた。
日本軍のトップだった牛島司令官が自決したのは6月23日(22日説もある)。この日をもって、日本軍という組織での戦いは終わった。
米軍は日本全体を占領し、基地を各地につくった。
1952年にサンフランシスコ講和条約が発効し、日本は独立したんだけど、沖縄は切り離され、72年の本土復帰まで米軍統治下におかれた。
その間、日本各地の米軍基地はどんどん減らされたけど、沖縄ではあらたにつくられたり、広げられたりした。
その結果、日本にある米軍専用の基地の7割が沖縄に集中している。
【語句の意味】
★慰霊(いれい): 死者の霊魂をなぐさめること。
★持久戦(じきゅうせん): 決戦を避け、長期間持ちこたえることによって、敵の衰弱消耗を待つ戦闘法。
★自決(じけつ):みずから決断して自分の生命を絶つこと。自裁。
[広辞苑 第七版]
【探究テーマ】
沖縄戦から私たちは様々な教訓を得ることができます。
あなたが感じたことを書き出してみよう。
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