こんにちは、藤野雄太です。

本日の探究授業動画はこちら！

https://youtu.be/_1yv83p4r-Q

 

どうして花は香を出すのでしょうか？

花はある生き物を誘いだしたり遠ざけたりするために香を出しています。

花の香には植物のすごい生存戦略があるのです。

いったいどのような戦略なのでしょうか。

また、これから学ぶ花の生存戦略は、将来にみんなの入試や就職活動で大きな武器となります。

それでは本日の新聞を読んでいきましょう！

【2022/9/10 日経新聞】

花の香りは、香水などにも使われるように人もひき付けるね。でも本来の目的は昆虫向けのアピールなんだって。来てほしい昆虫を誘い出して受粉を手伝ってもらったり、逆に近寄ってほしくない昆虫を遠ざけたりするために出しているんだよ。

花粉を運んでくれる昆虫は、植物にとって欠かせない存在だね。いろいろな方法で昆虫を誘っているよ。香りもその一つ。特定の昆虫をパートナーとして選び、その昆虫が好む香りでおびき寄せる。花にとって確実に種や実を作るための戦略だといえるよ。

そもそも花の香りってなんだろう。香りの成分は「芳香族（ほうこうぞく）化合物」や「テルペノイド」と呼ばれる化学物質だよ。もともと花びらの中にある「脂肪酸」という物質からできた香り分子もあるけれど、多くは葉でできた糖をもとに花びらで作られるんだ。

香りはいつも出ているとは限らないんだ。花粉を運ぶ虫がいないのに、香りを出すのは効率が悪いからね。時間を決めて出している花もある。これもお目当ての昆虫を誘うための戦略だよ。

花は光合成で作った糖を使って香りにしている。糖は植物が種を作る際などにも使われる重要なエネルギー源なんだ。

【語句の意味】

★花粉(かふん) ： 被子植物の雄性の生殖細胞。雄しべの葯の中にある粒状の細胞で、種によって形状は多様。風水や動物により雌しべの柱頭に運ばれる。

★戦略(せんりゃく)： 戦術より広範な作戦計画。各種の戦闘を総合し、戦争を全局的に運用する方法。転じて、政治・社会運動などで、主要な敵とそれに対応すべき味方との配置を定めることをいう。

• 光合成(こうごうせい)： 生物が光のエネルギーを使って有機化合物を合成すること。一般には、葉緑素をもつ植物が、二酸化炭素と水から糖や澱粉を合成し、酸素を放出することをいう。

[広辞苑 第七版]

【探究テーマ】

花が香を出すのは、特定の昆虫を引き寄せたり遠ざけたりするための戦略だと学びました。

これは人間も同じです。

みんなも将来、入試や就職活動の時に自己PR書や面接が必要となりますが、

その際は花のように特定の相手を引き寄せたり遠ざけたりする戦略が必要となります。

花は香をつかいますが、みんなは何をつかえばいいのでしょうか。

それは「言葉」です。

戦略的に「言葉」を使うことにより、特定のターゲットを引き寄せたり遠ざけたりすることができるのです。

みんなはどんなターゲットを引き寄せたいですか？

引き寄せたいターゲット、遠ざけたいターゲットを考え、

どのような言葉を使えばそれが可能になるかを考えてみよう。

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