こんにちは、藤野雄太です。
勉強のしすぎで手にタコができたことはありますか?
ペンの持ちすぎで指にできるタコを「ペンだこ」と言いますが、タコは足にできることもあります。
またタコと似ているものとして魚の目、イボがありますが、これら3つは全く違う症状になります。
今日はタコ、ウオノメ、イボの違いについて学びます。
それでは本日の新聞記事を読んでいきましょう!
【2022/11/12 朝日新聞】
ののちゃん 外で遊んでたら、いつの間にか足の裏に硬いところができちゃった。なんだか歩きにくいんだけど、これはなんだろう。
藤原先生 つらいね。可能性があるのは「たこ」「うおのめ(魚の目)」「いぼ」の三つかな。
どれもよく似ていて間違いやすいわ。いぼはウイルスが原因で、虫眼鏡を使ってよく見ると点々と黒い出血が見えるはず。裸足でプールサイドを歩いたり、砂場で遊んだりして感染するんだって。
先生 テストの前とか、いっぱい勉強したら、指にできるやつ。ののちゃんは経験ないかな?
のの うっ! 私はないけど、友だちが言ってた「ペンだこ」のことかな?
先生 そうそう。ペンを持ち続けるように、皮膚の同じ場所に刺激を与え続けることが、たこのできる原因よ。皮膚の表面にある角質という部分が分厚くなるの。細かいメカニズムはまだ、はっきりとしていないみたい。
のの もう一つのうおのめって?
先生 たこは、角質が外に向かって広がるのに対して、うおのめは奥の方に向かって深く広がるの。手にできることはほとんどない。
たこやうおのめは、痛みが出てきたら、受診した方がいいわね。特にうおのめは、小さい段階から痛むことが多いの。代表的な治療法は削ることよ。
たこやうおのめがある角質だけを削る場合、神経がないから痛くないわ。大人なら自分でもできるけど、傷がつき、ばい菌が入り込む危険もあるから気をつけて。
のの いぼは削ったらだめなのかな?
先生 皮膚の深いところにウイルスが感染しているから、外側の角質を削っただけでは治らない。触るとうつってしまうこともあるから、病院に行ってね。ウイルスをやっつけるために、液体窒素を使って凍らせる処置などをしてくれるよ。
【語句の意味】
★角質(かくしつ): 生物体を被う、特に硬質な外被、およびその変形物。クチクラなどの分泌、細胞の角質化により形成され、内部を保護する。
★処置(しょち): 病気や傷などの手当をすること。
★窒素(ちっそ): 非金属元素の一種。元素記号N 原子番号7。原子量14.01。体積で空気の5分の4を占め、無色・無味・無臭の気体。
[広辞苑 第七版]