こんにちは、藤野雄太です。
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地球温暖化に歯止めがかからない状況が続いています。
このままだと2050年には、地球の気温は47度になると指摘されています。
そうならないためにも、温暖化ガスの削減は不可欠な課題です。
二酸化炭素の吸収に貢献が期待されている海の動物がいます。ラッコです。
アメリカの魚類野生生物局は、ラッコは海の生態系に恩恵をもたらし、気候変動の回復に貢献することができると指摘します。
なぜ、ラッコが気候変動に貢献できるのでしょうか?
それでは本日の新聞記事を読んでいきましょう!
【2022/12/2 朝日新聞】
つぶらな瞳に、おなかの上で貝を割るしぐさが愛らしい水族館のアイドル、ラッコ。
ラッコは海藻を食べるウニを捕食する。
海藻は、海中に吸収された二酸化炭素(CO2)を吸収し、海洋の酸性化を抑える役割がある。
大食漢のラッコがいなくなった米国の西海岸では、ウニが増えすぎることで磯焼けが発生。
海藻の森の90%以上が消えたという報告がある。
カリフォルニア大などの研究チームは、カナダ・バンクーバー島からアラスカまでの範囲にラッコがいると、いない場合よりコンブなどの海藻の森が4・4メガ~8・7メガトンも多くのCO2を蓄えると試算。
カナダのブリティッシュコロンビア大などのチームの研究では、ラッコが生息することにより、漁獲やCO2の吸収、観光の分野でそれぞれ利益が出る可能性を示している。
米国の魚類野生生物局が7月に発表したアセスメント報告書は、ラッコを米西海岸の生息地に再導入する可能性を評価。その中で「ラッコは沿岸の海洋生態系に恩恵をもたらし、気候変動からの回復に貢献することができる」と指摘している。
【語句の意味】
★捕食(ほしょく): 捕らえて食うこと。
★漁獲(ぎょかく): 水産物をとること。また、とった水産物。
★恩恵(おんけい): めぐみ。
[広辞苑 第七版]
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