【探究授業】：ウクライナダム決壊〜国際〜

こんにちは、藤野雄太です。

本日の探究授業動画はこちら！

ロシアが侵攻しているウクライナ南部のカホウカ・ダムが６日、決壊しました。

ロシア、ウクライナの双方が、相手側がダムを爆破したと主張。

ドニプロ川は氾濫し、多くの死傷者が出てしまいました。

ダムの決壊により原子力発電所の安全性や農業への打撃が懸念されています。

今日はカホウカ・ダム決壊のニュースをテーマに探究します。

【6/8 朝日新聞】

Ｑ　ウクライナでダムが決壊（けっかい）したと報じられている。何が起きたのか。

Ａ　南部ヘルソン州のカホウカ・ダムが６日、決壊した。洪水（こうずい）で大きな被害（ひがい）が出ている。ウクライナとロシアはそれぞれ相手がダムを攻撃（こうげき）したと言うが、はっきりとした原因は不明だ。仮に攻撃があったとすれば、国際条約に違反（いはん）している可能性もある。

Ｑ　どんな条約なのか。

Ａ　武力紛争の際に適用される原則などを定めた、ジュネーブ条約に代表される国際人道法というものがある。ジュネーブ条約には、１９７７年に、ダム、堤防（ていぼう）、原子力発電所については、「住民の間に重大な損失をもたらす場合には、攻撃の対象にしてはならない」という内容が、第１追加議定書として加わった。

Ｑ　攻撃すれば違反になるのか。

Ａ　この追加議定書はロシアとウクライナも批准（ひじゅん）している。大きな被害が出る形で攻撃すれば、責任を問われる可能性がある。ただ、大きな損失を出す「意図」を証明する必要があるなど、ハードルが高い。

【語句と意味】

★決壊(けっかい)：＜堤防などが＞やぶれて、くずれること。

★適用(てきよう)：規則などに物事を当てはめて、使うこと。

★批准(ひじゅん)：外国との条約を、その国の代表者がみとめること。

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