こんにちは、藤野雄太です。

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中古車販売大手ビッグモーターの兼重宏行社長は２５日、自動車保険の保険金不正請求問題の責任を取り、社長を辞任すると発表しました。

ビッグモーターと保険会社はどんな関係だったのでしょうか？

今日はビッグモーターの保険金不正請求のニュースをテーマに探究します。

【2023/7/26朝日新聞】

Ｑ　ビッグモーターと損害保険会社はどんな関係だった？

Ａ　ビッグモーターは事故車にわざと傷をつけたり、不要な部品交換をしたりして主に東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、損害保険ジャパンの大手３社に修理費を水増し請求していた。その点で、損保側は被害者だ。ただ、お互いに、客を融通（ゆうずう）し合う関係でもあった。

 

Ｑ　どういうことなのか？

Ａ　損保側は車が事故に遭（あ）った保険契約（けいやく）者に、修理工場としてビッグモーターを紹介。ビッグモーターが３社経由で修理を請（う）け負った車は年間約３万台とされ、同社の修理案件の３分の２を占めるとみられている。逆に、ビッグモーターは代理店として、車の購入者（こうにゅうしゃ）に３社の自動車保険を販売していた。

 

Ｑ　保険会社にはどの程度、メリットがあった？

Ａ　ビッグモーターは、車を購入したり車検を迎えたりしたタイミングで加入が義務づけられる自賠責（じばいせき）保険を、修理の紹介数に応じて３社に割り当てていた。損保がビッグモーターでの修理をあっせんするほど、自賠責の契約が増えるというわけだ。損保にとって自賠責は利益の出る保険ではないが、売り上げは伸びる。損保関係者によると、全国に支店網（してんもう）を持つビッグモーターは全体で年間２００億円程度の保険を売る大型の代理店だ。損保各社にとって、重要な取引先であったといえる。

【語句と意味】

★保険(ほけん)：決められた額のお金をふだんから（少しずつ）はらっておき、思いがけない災難にあったときに、そのどあいによって決められたお金を受け取るしくみ。

★損害(そんがい)：＜こわれたり、失ったりしたために＞そんをすること。利益を失うこと。

★損害保険(そんがいほけん)：あらかじめお金をはらっておいて、事故にあったときに、決められたお金を受け取るしくみ。

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