こんにちは、藤野雄太です。
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政府は東京電力福島第一原発で貯めている「処理水」を24日から海に放出する方針です。
この方針に対して地元漁業者の間では風評被害が広がるのではないかと懸念が広がっています。
さらに、中国は対抗措置を示唆するなど強く反発。なぜ、政府は処理水を放出するのでしょうか?
今日は処理水のニュースをテーマに探究します。
【2023/8/23 読売新聞】
Q 処理水とは。
A 福島第一原発では、2011年の事故で溶け落ちた核燃料(核燃料デブリ)を冷却した水に、地下水や雨水が混じり、高濃度の放射性物質を含んだ汚染水が発生している。この汚染水を「多核種除去設備(ALPS=アルプス)」で浄化処理し、トリチウム(三重水素)以外の放射性物質を除去したものが処理水だ。トリチウムは、自然界に広く存在し、放射線のエネルギーも非常に弱いが、現在の技術では分離が難しい。
Q なぜ海に放出するのか。
A 処理水は、1000基以上のタンクで貯蔵されているが、8月現在の貯蔵量は約134万トン、貯蔵率は98%に達し、来年前半には満杯になる見通しだ。
Q どう放出するのか。
A 放出前に処理水を海水で薄めてトリチウム濃度を国の排出基準(1リットル当たり6万ベクレル)の40分の1未満にした上で、原発の沖合約1キロまで建設した海底トンネルの先端から海に流す。
【語句と意味】
★処理(しょり): 物事や仕事を進め、まとめること。
★原発(げんぱつ): 原子力発電所の略。
★原子力発電(げんしりょくはつでん):核分裂によって発生する熱によって蒸気をつくり、その力を利用してタービン発電機を動かす発電の方法。
★原子力(げんしりょく):原子核が壊れたり、結びついたりするときに出る大きなエネルギー。
★原子(げんし):化学的方法によって、それ以上分けることのできない粒子。
【探究テーマ】
あなたは処理水の放出に賛成・反対どちらですか?
賛成の場合は風評被害の解決策、反対の場合は処理水貯蔵の解決策を考えてください。
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