こんにちは、藤野雄太です。
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なぜ、オウムやインコは人間の言葉をまねることができるのでしょうか?
オウムは「こんにちは」と話しかけると、「こんにちは」と返してくれます。
その秘密は、聞いた音をまねして発する脳の仕組みにあります。
【2024/6/11 朝日小学生新聞】
インコやオウムは人間の言葉をまねできることが知られています。
聞いた音を覚えてまねることを「発声学習」といいます。人間も発声学習をする生き物です。
赤ちゃんは大人の声を聞いて言葉を覚え、まねして話すようになります。
発声学習ができるのは人間と一部の鳥、コウモリやクジラ・イルカの仲間などだけです。
人間と近い遺伝子を持つチンパンジーなどは知能が高く、訓練でかんたんな言葉や指示を理解したり、道具を使ったりできます。しかし発声学習ができないため、人間の言葉はまねできません。
発声学習ができる鳥は、インコ・オウムの仲間、スズメの仲間の一部(キュウカンチョウなど)、ハチドリの仲間です。
これらの取りと人間の脳に共通しているのは、脳の中に「聞いた音を覚えて声に出す仕組み(神経回路)」があることです。
インコ・オウムは言葉の「音」をまねできますが、「意味」は理解していないと考えられています。
インコ・オウムは、どうして発声学習をするのでしょうか。
理由の一つは「求愛」だと考えられています。
おすがめすの鳴き声をまねて、相手に好きになってもらおうとしているのです。
【語句と意味】
★発生(はっせい): 声(こえ)をだすこと。
★遺伝(いでん): 親(おや)から子(こ)に、形態(けいたい)や性質(せいしつ)などの特徴(とくちょう)が伝(つた)えられること。
★回路(かいろ): 電流(でんりゅう)が流(なが)れる道(みち)すじ。
【例解新国語辞典・学研小学国語辞典 一部改編】
【探究テーマ】
実際にオウムやインコと会話をしてみよう。
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