成績が上がらない本当の理由とは？

こんにちは、藤野雄太です。

「子どもの成績がなかなか上がらない…」とお悩みではありませんか？

親として、どうしても焦りや不安が募り、「もっと勉強を頑張らせなきゃ」と思いがちですよね。

認知科学の観点から見ると、学習のつまずきには「スキーマ」という概念が深く関係しています。

スキーマとは、子どもがこれまで学んできた知識の集まり、いわば「知識の土台」です。

子どもたちは、知らず知らずのうちにこの土台を築き上げ、学習の際に新しい情報をそこに当てはめています。

しかし、スキーマが不十分だったり、誤っている場合、新しい内容を理解することが難しくなります。

例えば、小学生で四則計算に苦手意識がある子どもがいるとします。

小学生のうちに四則計算が十分に理解されていないと、中学生で文字式や方程式が難しく感じられ、苦戦してしまいます。

そして、理解できないまま同じ内容を何度も繰り返されると、子どもは「勉強嫌い」になっていきます。

多くの親が抱きがちな「丁寧に教えれば理解できる」「繰り返しやれば身につく」という考え方には、こうしたスキーマの観点が欠けています。

子どもの成績を上げるためには、まず子どもが今持っている知識の土台である「スキーマ」を理解し、それを少しずつ修正しながら、新しい学びを積み上げていくことが重要です。

成績が伸び悩んでいる時こそ、過去の学びを振り返りながら、少しずつスキーマを補強していくことで、新しい知識の理解も深まります。

どんな子どもでも、一人ひとりに合った個別指導でスキーマを修正していけば、必ず成績は向上します！

このコラムが少しもでそのお手伝いになれば幸いです。

それでは皆様、本日もお子様と素晴らしい一日をお過ごしください！

★本日の動画はこちら！

★参考文献『学びとは何か』著・今井むつみ(岩波新書)

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