こんにちは、藤野雄太です。
なぜ人間は、いけないことだと分かっていても、サボったり嘘をついたりしてしまうのでしょうか?
それは、あなたの中にはチンパンジーが住んでいるからだという話を先週にしました。
前回の授業はこちら!
https://swing-jyuku.jp/method/探究授業/development-of-inquiry-20220914/
『チンプ・パラドックス』の著者であるスティーブ・ピーターズさんは、
人間の心の中には人間(あなた)とチンパンジーの2つの独立した思考装置が存在し、
あなたが人生で成功するためには、あなたの中にいるチンパンジーとの付き合い方を学ばなければならないといいます。
今日はチンパンジーの特徴について掘り下げていきましょう。
まず、人間とチンパンジーはどちらの方が強いのか?
残念ながら圧倒的にチンパンジーの方が強力です。
人間より5倍も強い力をもっています。
みんながイライラしたり、サボったりしてしまうのは、しょうがないことなのです。
すべてみんなより5倍強いチンパンジーが、みんなの頭の中で暴れているためです。
だからこそ、みんなはチンパンジーの管理の仕方を勉強する必要があります。
人間とチンパンジーの大きな違いは、出来事が起きた時の対応の仕方です。
人間は「論理」で判断し、チンパンジーは「感情」で判断します。
どういうことか説明しますね。
チンパンジーはジャングルで生活をしています。
ジャングルにはヒョウなどの怖い敵がウロウロしています。
チンパンジーは常に「いつ襲われるかわからない」という不安の中で生きているのです。
だからすぐに怒る、イライラする、攻撃的になる、といった特徴が生まれます。
チンパンジーが敵に出会ってしまったときに、
「なぜ、このヒョウは現れたのだろうか?」
「このヒョウは、どのように自分を襲うだろうか?」
などと論理的に考えたらどうなるでしょうか?
当然、すぐに命を失ってしまいます。
正しい行動は「論理」ではなく「感情」で「ヤバい」と判断し、すぐに逃げることです。
一方、みんなの身の周りにはトラやライオンはいますでしょうか?
(動物園は別として!)
私たち人間は、そのような危険とは隣り合わせていません。
また、人間は集団で生活をする社会的な動物です。
だからチンパンジーと異なり「感情」ではなく「論理」で判断する能力が進化しました。
私たち人間社会に、チンパンジーのジャングルの掟(感情で判断)を持ち込むと、どうなるでしょうか?
おそらく生活はめちゃくちゃになり、常にトラブルだらけの社会になってしまいます。
そのような社会を望む人は一人もいませんよね。
人間の社会ではジャングルの掟は通用しないのです。
何かで出来事が起きた時に、チンパンジーは感情で判断し、人間は論理で判断する。
今日の探究授業でみんなに覚えてもらいたい大切なポイントです。
今日は、人間より5倍強いチンパンジーの特徴について学びました。
次回(来週水曜)は、どのようにチンパンジーを管理すればよいのか、
その方法をご紹介しますね。
乞うご期待ください!
【語句の意味】
★論理(ろんり) : 思考の形式・法則。また、思考の法則的なつながり。実際に行われている推理の仕方。論証のすじみち。
★感情(かんじょう): 喜怒哀楽や好悪など、物事に感じて起こる気持。
★判断(はんだん): 真偽・善悪・美醜などを考え定めること。ある物事について自分の考えをこうだときめること。また、その内容。判定。断定。
[広辞苑 第七版]
【探究テーマ】
今日1日のみんなに起きた出来事をふりかえってみてください。
あなたはその時、人間・チンパンジーのどちらでしたでしょうか?
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