こんにちは、藤野雄太です。
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最近、寒くなってきましたね。
みんな衣替えをしたところだと思います。
私たち人間は寒くなっても、暖かい服を着たり暖房を利用すれば体温を保つことができます。
では、寒い場所で生きている野生の動物たちは、どのように体温を保っているのでしょうか?
それでは本日の新聞記事を読んでいきましょう。
【2022/10/8 日経新聞】
人だけでなく動物にとっても体温調節は重要だね。周りの温度によらず体温を一定に保っている動物を恒温動物と呼ぶ。
哺乳(ほにゅう)類や鳥類の多くが含まれており、いろいろ工夫をして体温を保っているよ。
まずは体毛だよ。ホッキョクグマなど寒い地域の動物は長い毛で全身が覆われているね。毛によって皮膚と外気の間に空気の層ができる。空気は熱を伝えにくいから、体の熱を外に逃がしにくくなるんだ。
皮膚の下では脂肪が体内の熱を逃がさないようにしている。脂肪も熱を伝えにくい物質だ。
さらに体の大きさにも工夫がある。恒温動物では寒い地域にいるものほど体が大きくなるんだ。「ベルクマンの法則」と呼ばれているよ。
ご飯を例に考えてみよう。余ったご飯をいくつかの容器に小分けにすると、大きな容器1つに入れるよりも短い時間で冷えやすくなる。小分けにすることでご飯全体の表面積が広くなり、熱が出る場所が増えるんだ。
逆にいうと、動物は体を大きくすれば体内の熱を保ちやすいことになる。
爬虫(はちゅう)類や魚類、昆虫などは周りの温度の影響を受けて体温が変わる変温動物だ。でも寒い地域にあまりいなかったり、冬眠して寒い時期をやり過ごしたりしている。寒いと体の動きが遅くなるんだね。
恒温動物も変温動物も地球上で繁栄している。どちらか一方があらゆる状況で生存に有利、というわけではなさそうだね
【語句の意味】
★恒温動物(こうおんどうぶつ):哺乳類・鳥類のように、体温調節の能力をもち、外気の温度に関係なく常にほぼ一定の体温を維持する動物。
恒温(こうおん) : 温度が一定なこと。定温。
★変温動物(へんおんどうぶつ): 外界の温度によって体温が変動する動物。哺乳類と鳥類とを除く多くの動物がこれに属する。
★繁栄(はんえい): さかえること。繁昌。
[広辞苑 第七版]
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