- 探究授業
- 2023年1月26日
【探究授業】：なぜ、最強寒波が日本にやってきたの？ 〜時事ニュース・科学〜
こんにちは、藤野雄太です。
本日の探究授業動画はこちら！
１０年に１度と言われる最強寒波の襲来で、２５日にかけて日本列島各地で大雪が降りました。
電車や車が動けなくなるほどの影響を受け、多数の車が立ち往生しました。
なぜ今回、最強寒波が日本列島を包囲したのでしょうか？今日は最強寒波をテーマに探究します。
【2023/1/26 日経新聞】
日本列島を襲った今季最強の寒波は普段雪の少ない都市部にも積雪をもたらし、鉄道や高速道路の立ち往生を引き起こした。北極から南下した強い寒気が主因だが、地球温暖化の影響も指摘される。世界的に異常気象が相次ぐ中、国内でも局地的な豪雪リスクへの備えが求められる。
【要因①ラニーニャ現象と偏西風の蛇行】
気象庁によると、「最強寒波」の要因の一つは偏西風の蛇行だ。
熱帯太平洋の西部で海面水温が平年より高くなるラニーニャ現象の影響で、インドネシア付近で積乱雲の活動が活発になり、偏西風が北に押し上げられた。この反動で偏西風が日本付近で南に蛇行し、北から寒気が流れ込む傾向が強まった。
【要因②列なす「帯状の雪雲」】
日本海側に帯状の雪雲が発生したことも大雪の要因となった。
【要因③地球温暖化】
日本気象協会の森康祐気象予報士は地球温暖化の影響についても指摘する。この冬、日本海の海面水温は平年より1〜3度ほど高い日が続いていた。そこに強い寒気が上空に流れ込み、海水温との温度差が大きくなったことで、水蒸気を補給する対流活動が盛んになり、雪雲の発達を促した可能性があるという。
【語句の意味】
★寒波(かんぱ)：寒冷な空気が移動してきて、気温が急に低下する現象。
★偏西風(へんせいふう)：南北両半球の中緯度地方の上層を1年中吹く西寄りの風。
★包囲(ほうい)：つつみかこむこと。まわりをとりかこむこと。
[広辞苑 第七版]
【探究テーマ】
なぜ、地球は温暖化しているのに最強寒波がやってきたのでしょうか？
調べてみよう。
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