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2023年11月9日

【探究授業】:なぜ、イスラエルとパレスチナは対立しているの? PART3 世界3大宗教 〜国際〜

こんにちは、藤野雄太です。

本日の探究授業動画はこちら!

https://youtube.com/live/MzCcUGtNk70?feature=share

 

イスラエルとパレスチナの対立を理解するためには、聖書と世界3大宗教であるユダヤ教・キリスト教・イスラム教の基礎知識が必要です。

今日は聖書と世界3大宗教をテーマにパレスチナ紛争を探究します。

【『3日でわかる宗教』(ダイヤモンド社)

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つは、旧約聖書を聖典とする宗教です。旧約聖書に登場する神ヤハウェ(イスラム教ではアッラーと呼ぶ)は、絶対唯一の存在で、天と地と人、鳥や虫や草木をつくった万物の創造主。つねに天空にいて、人間を見おろしているという認識は共通です。

ユダヤ教の神ヤハウェは、特別にユダヤ人を選んで、恵みと救いをもたらす存在。つまり「ユダヤ人だけの神」です。

それに対してイスラム教の神アッラーは、民族、国、人種、性別、階層を超えて、すべての人に慈悲と慈愛を与えてくれる神です。

ユダヤ教の神はやや閉鎖的、イスラム教の神は寛容といえるかもしれません。

キリスト教の神ヤハウェもイスラム教徒同様、万人に恵みと祝福を与え、救いを施す分けへだてのない存在です。

世界最古の都市のひとつエルサレムはもともと、ユダヤ教の聖地でした。

3つの一神教のなかではユダヤ教が最も歴史が古いので、当然といえば当然でしょう。

 旧約聖書によれば、神がユダヤの民に授けた地カナン、つまり現在のイスラエルで、それに基づいてBC10世紀、エルサレムに神殿が建設されました。現在、は神殿の城壁の一部だけが残っていて、「嘆きの壁」と呼ばれています。当時も今も、信者は毎年ここを訪れて国家の安全と回復を祈るのが習慣です。

キリスト教にとってのエルサレムは、イエス・キリストが十字架にかけられ、そして復活したと信じられている場所です。

 イスラム教の聖地として、すぐに思い浮かぶのはメッカかもしれません。それは間違いではありませんが、じつはイスラム教には聖地が3つあります。

 メッカは第1の聖地。開祖マホメットが生まれ、初期の布教活動の舞台になった地です。第2の聖地はメディナ。マホメットがメッカでの迫害を逃れて移り住んだのがこのメディナで、晩年の不況活動の拠点です。

 そして、第3の聖地と位置づけられているのがエルサレムです。一見、イスラム教徒は関係がなさそうですが、「マホメットが天馬に乗って昇天した」といわれるのがエルサレムで、そこには現在「岩のドーム」という礼拝所が立っています。また、マホメットは、ユダヤ教の伝統を受け継いだのがイスラム教だと考えていて、ユダヤ教徒同様、聖地エルサレムをとても重視していたのです。

 11世紀頃までのエルサレムは、目立った対立もなく、この3つの宗教が上手に住み分けていました。

それをぶち壊したのが1099年、エルサレム奪還を目的におこなわれたキリスト教徒による十字軍の遠征です。

聖地も礼拝所もすべて戦場と化したこの戦争は、結局キリスト教側が聖地の維持を断念することで1291年に集結しましたが、聖地の争奪戦は以後も繰り返しおこなわれています。

旧約聖書のなかで神ヤハウェは、「カナンの全地を永久の所有として与える」と約束しています。

カナンとは、聖地エルサレムを含むパレスチナのこと。

旧約聖書を聖典とするユダヤ教とイスラム教が、ともにこの約束を理由にパレスチナに固執するのは当然といえば当然です。

 パレスチナをめぐるユダヤ教とイスラム教の対立、すなわち「パレスチナ紛争」は、宗教戦争であると同時に領土獲得戦争でもあります。

 この地がパレスチナと呼ばれるようになったのは、AD70年にローマがユダヤを滅ぼしてから。

以降、パレスチナにはアラブ人が住むようになりました。

 祖国を失い離反したユダヤ人にとって、悲願である国家再建が現実味を帯びてきたのは第一次世界大戦中です。

 当時パレスチナを占領していたオスマン・トルコと戦っていたイギリスが、ユダヤ人財閥に目をつけ、資金を援助してもらうかわりに国家再建を約束したのです。

 ところが、イギリスはアラブ人とも「オスマン・トルコからパレスチナをとり返してやる」と約束を交わしていました。

 イギリスの勝利で戦争が終わると、ユダヤ人は約束を盾に続々とパレスチナに押しかけました。

これをきっかけに、パレスチナにはアラブ人とユダヤ人が混在したのです。

 第二次世界大戦中に起きたヒットラーの大量虐殺はよく知られていますが、これが世界中の同情が集まったことも手伝って、戦後、国連はパレスチナをユダヤとアラブに分割することを決定。

1948年にユダヤ人国家「イスラエル共和国」の独立が宣言されました。

 アラブ人にしてみれば、これほど屈辱的なことはありません。アラブの土地だったはずのパレスチナが(歴史をさかのぼればユダヤ人の土地ですが)、半分以上もとられてしまったのですから。

 激怒したアラブ人とアラブ諸国は、1948年に武力攻撃を開始。これが第1次中東戦争です。

ユダヤ人に追い出され、「パレスチナ難民」となったアラブ人のなかから、パレスチナゲリラが誕生。

その統合組織が、パレスチナ国家の建設を目指すPLO(パレスチナ解放機構)です。

 第4次までおこなわれた中東戦争に、イスラエルはアメリカの支援を受けて連戦連勝。そのたびにあらたな領土を占領し、ヨルダン川西岸、ガザ地区などに入植をおこなって拡大をつづけ、今にいたっています。

 現在もアメリカを仲介役にパレスチナ紛争の最終決着に向けた交渉がつづいていますが、パレスチナ国家の領域、難民の帰還など問題は山積みしています。

【語句と意味】

★認識(にんしき): ものごとをよく知り、みわけ、はんだんすること。また、そのようにしてえたちしき。

★慈悲(じひ): あわれみ、いつくしむこと。なさけ。

★分割(ぶんかつ): わけて別々(べつべつ)にすること。いくつかにわけること。

【探究テーマ】

パレスチナ紛争の解決策を考えてみよう。

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