【探究授業】：なぜ、薬が不足しているの？〜社会〜

こんにちは、藤野雄太です。

本日の探究授業動画はこちら！

日本で薬が足りなくなっています。

政府は薬を作る製薬会社に、もっとたくさん薬を作るようお願いしていますが、追いついていません。

なぜ、薬が足りなくなっているのでしょうか？

今日は「薬不足」をテーマに探究します。

【2024/2/16 朝日小学生新聞】

せきを止める薬や、たんを切る薬など、いろいろな薬が足りなくなっています。

これらの多くは「ジェネリック(後発薬)」です。

新たに開発された「先発薬」に対し、ジェネリックとは、別の会社が、その薬と同じ有効成分を同じ量使ってつくった薬のこと。薬の効き目に差はありません。

新しい薬の開発には、多くの時間とお金がかかります。

その分、値段も高くなりますが、国民みんなで出し合っている保険料を使い、患者が支払うお金を一定の割合におさえています。

それに対し、特許が切れた後に作ることができるジェネリックは、開発の費用が安くすみます。そのため国は、ジェネリックを広めてきました。

ジェネリックの割合は、20年ほど前は3割ほどでしたが、今では8割に達しています。

そんな中、2020年からジェネリックをつくる会社で不正が相次いで見つかりました。

大手の会社もふくめて10社以上が業務停止などの処分を受け、薬を出荷できなくなりました。

製薬の業界は比較的小さな中小企業がほとんどです。

多くの会社は、たくさんの薬を少しずつ生産するため、一つの薬をたくさん生産することになれていません。

出荷できなくなった分を、業界全体でおぎなうことができず、薬不足がおきてしまいました。

【語句と意味】

★特許 (とっきょ)：あたしい発明(はつめい)や改良(かいりょう)などをした人(ひと)や会社(かいしゃ)に、政府(せいふ)がそれをつかう権利(けんり)をあたえること。

★不正(ふせい)：ただしくないこと。わるいこと。

★処分(しょぶん)：規則(きそく)や決(き)まりをやぶった者(もの)を、ばっすること。

*学研小学国語辞典、例解新国語辞典

【探究テーマ】

薬不足を解決する方法を考えてみよう。

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