こんにちは、藤野雄太です。
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まずは、問題です。
こちらはウラシマソウという植物ですが、釣竿のような長いひもは何のためにあると思いますか?
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その秘密は、植物研究者の間で100年以上も謎でした。
しかし、神戸大学の末次教授らにより、その秘密が解明されました。
そこにはウラシマソウの虫に対する「すごい戦略」があります。
今日は植物の戦略をテーマに探究します。
【2022/8/19朝日新聞】
多種多様な花を咲かせる植物。色鮮やかなものから、一見地味なものまで――。
多くの植物が子孫を残すのに必要な花粉の受け渡しを、昆虫などの動物に託す。
花の形には、そんな植物と昆虫たちとの駆け引きから生まれた奥深い科学が凝縮されている。
にょろりと細長いひものようなものが伸びた花が特徴のウラシマソウ。
童話の浦島太郎がさおを垂らして釣りをしている姿のようだと、その名の由来にもなっている。
長いものでは50センチ以上にもなるが、一体なんのためについているのか、植物研究者の中では100年以上も続く謎だった。
進化の過程でたまたま残った無駄な部分ではないか。そんな仮説もあったが、神戸大の末次健司准教授らのチームが、さおを切除した実験から、キノコバエという特定の昆虫だけを呼び寄せる誘引の役割があることを突き止めた。
キノコバエが訪れなくなったウラシマソウは、それ以外の虫が訪れる頻度に関係なく、果実や種子ができにくくなった。さおは、主要な花粉媒介者のキノコバエを、その名の通り「釣りあげる」ために機能していた。理由はまだわからないが、においで呼び寄せているのではないかという。
ウラシマソウのように、多くの植物は受粉を昆虫などの動物に頼る。そして、ターゲットとする特定の動物に応じた戦略をとる。
花を咲かせる被子植物の誕生は、最古の花粉化石が発見された白亜紀初頭約1億3千万年前か、さらに古い時代とされる。
以降、花と動物は、花の形、においや蜜などを通じて互いに作用し合いながら進化する共進化の関係を続けてきた。
【語句の意味】
★凝縮(ぎょうしゅく): こり固まって縮まること。散漫であったものがまとまること。
★花粉(かふん): 被子植物の雄性の生殖細胞。雄しべの葯の中にある粒状の細胞で、種によって形状は多様。風水や動物により雌しべの柱頭に運ばれる。
★種子(しゅし): 植物の胚珠が受精し成熟したもの。種皮に包まれ、その中に胚および胚乳がある。成熟後に散布され、発芽したものは新しい個体となる。たね。
[広辞苑 第七版]
【探究テーマ】
植物は自分が動くことなく虫を利用することにより自らの目的を実現しています。
あなたも植物のように自分が動かずに、他者を利用して何が実現できるかを考えてみよう。
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