こんにちは、藤野雄太です。
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AIが水を「がぶ飲み」すると言ったら信じられますか?
さらに、AIは水をがぶ飲みするだけではなく、人間と水の奪い合いをするかもしれないのです。
なぜ、AIは水をがぶ飲みするのでしょうか?
【2024/4/23 毎日新聞】
AIは水を「がぶ飲み」する。局地的には人間と水資源を奪い合うかもしれない――。
米カリフォルニア大学の任紹磊・准教授は、深刻な水不足が懸念されるなかで急成長するAI産業の水に対する「欲求」を多くの人が知るべきだと考えている。
任さんは昨秋発表した論文で、生成AIの普及がもたらす隠れた水のコストを可視化して脚光を浴びた。論文では米オープンAIの対話型サービス「チャットGPT」を使用する過程で直接・間接的に使用する水の量を独自に試算。10~50回の簡単な質問をやりとりするたび、500ミリリットルの水を「飲む(消費する)」と報告した。
オープンAIは今年2月には新しい動画生成AIモデル「Sora」を発表し、これまでにない高精細な映像は世界を驚かせた。任さんは1分程度の動画生成に必要な水は「数十~数百リットルの桁ではないか」と言う。
なぜAIは水を欲するのか。答えはIT企業の「心臓部」のデータセンターにある。AI向けの高性能サーバーを集めたデータセンターでは、計算処理の規模が大きくなるほど多くの熱が発生する。これに対応する強力な冷却装置には大量の真水が欠かせない。
国際エネルギー機関(IEA)によると、世界で急増するデータセンターが消費する電力は、2年後には2倍になり、日本1国分の消費電力に匹敵する。これを火力発電や原発でまかなえば、間接的により多くの水を使うことになる。
【語句と意味】
★局地的(きょくちてき): 一部(いちぶ)の地域(ちいき)にかぎられている。
★懸念(けねん): なにか悪(わる)いことがあるかもしれないと、心配(しんぱい)すること。
★欲求(よっきゅう): なにかをほしがったり、したがったりすること。
*例解新国語辞典(一部改編)、他
【探究テーマ】
人間とAIが水資源の奪い合いを避けるためには何が必要だと思いますか?
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