こんにちは、藤野雄太です。
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宇宙探査機はやぶさが到達した小惑星「イトカワ」は、「宇宙開発の父」と呼ばれている糸川英夫に由来しています。
糸川英夫は1912年に東京で生まれました。
戦前は中島飛行機という会社で飛行機の開発をしていました。
しかし、日本は戦争で敗れ飛行機の製造が禁止されてしまいます。
糸川英夫は人生をかけていた飛行機開発をすることができなくなり病気がちになってしまいました。
そんな情熱を失いかけていた糸川英夫ですが、アメリカに行き「ある本」と出会います。
「ある本」が糸川英夫の人生を大きく変えることになります。
いや、糸川英夫ではなく日本の運命を変えたといっても過言ではないでしょう。
今日は「宇宙開発の父」糸川英夫をテーマに探究します!
【2022/5/26朝日小学生新聞】
糸川英夫さんは、1912年に東京で生まれました。
糸川さんが中学生の時、アメリカの飛行家リンドバーグが、単独無着陸で大西洋を横断飛行したニュースを見ました。
「まだ太平洋が残っている。自分が飛びたい」と飛行機にあこがれるきっかけとなりました。
大学卒業後、糸川さんは飛行機の製造会社に入社します。
そこで、新しい飛行機を画期的なアイデアで作りました。その時代は、日本が戦争に向かい、そして敗戦をむかえるころでした。
戦争に敗れた日本では飛行機の製造が禁止されました。
すべてを飛行機設計に注いできた糸川さんは、情熱を失いかけてしまいます。
ある日、アメリカを訪れた際にある本と出会います。
それは、宇宙空間で人間の身体はどうなるかを解説した本でした。
糸川さんは、アメリカでは人間を宇宙空間に運ぶことを真剣に考えている、ということに驚きます。
日本に帰ってきた糸川さんは、仲間たちに「ロケットを開発する」と宣言し、すぐに動き出しました。
当時、世界ではロケット開発が進んでいましたが、日本ではまったく手付かずでした。
道具も、知識も、開発場所も、何もありません。
何もない中から、ありあわせの道具と創意工夫で最初の小さなロケットを作ります。
それが、長さ23センチ、重さ約200グラムという片手にのるほどの小さな「ペンシルロケット」でした。
小さなロケットから始まった開発も、日を追うごとに新しく、大きくなっていきます。
わずか3年余り後には、長さ5メートル以上のロケットが高度50キロに達します。
ロケットが積んだ観測機器を使って、国際的な地球環境の観測計画にも参加しました。
本格的にロケットの研究開発を行う拠点を作るため、糸川さんは日本中を探し回ります。
そして、鹿児島県の内之浦(現在の肝付町)にロケットの発射場を作ることを決めました。
険しい山を切り開いた難工事でした。
現在の日本の主力ロケット「イプシロン」も、この内之浦から打ち上げられています。
その後の日本初の人工衛星打ち上げや、現在にまでつながる日本の宇宙開発は、糸川英夫さんの情熱により世界的な存在となったのです。
糸川さんの情熱では、日本を宇宙開発先進国に押し上げました。
次の時代を作るのは、これを読んでいるみなさんの情熱かもしれません。
【語句の意味】
★単独(たんどく): ただ一つだけであること。ひとりだけであること。
★横断(おうだん): 横に断ちきること。横または東西の方向に通過すること。
★創意(そうい): 新たに物事を考え出す心。新しい思い付き。独創的な考え。
[広辞苑 第七版]
【探究テーマ】
子どもの時に飛行機にあこがれて、その夢を追いかけた続けた糸川英夫。
日本が戦争で敗れ飛行機の開発をすることはできなくなってしまいましたが、「本」との出会いにより人生が変わります。
あなたは今、どんなことにあこがれていますか?
また、大きな影響を受けた本はありますか?
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