こんにちは、藤野雄太です。
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和牛、シャインマスカット、イチゴなど、日本産食品の海賊版が海外で広がっています。
被害総額は1000億円を超え、農林水産省などは流通を食い止めようと力を入れています。
なぜ、日本産食品の海賊版が拡大しているのでしょうか?
【2024/2/26 日経新聞】
和牛やシャインマスカットといった日本産食品の「海賊版」の流通を食い止めようと農林水産省などが力を入れている。
海外で広がる模倣品の販売や日本由来品種の生産による被害総額は1000億円を超えるという。
日本国内ではおよそ600人いる「Gメン」の目が届きにくい「ふるさと納税」を悪用した産地偽装が目立つようになっている。
オーストラリア産の「但馬牛」、中国産の「夕張メロン」――。海外の電子商取引(EC)サイトで日本のブランド食材をまねた商品が次々とみつかる。農水省はサイト運営者へ年間1000件以上の削除要請をする。
農水省から委託を受ける事業者では世界に散らばるおよそ200のECサイトをターゲットに調査する。削除要請を繰り返すが「模倣や偽造はなかなかなくならない」(調査担当者)。さながら、いたちごっこだ。
ネット上だけではない。同省は現地の法律事務所などに委託して店頭調査にも手を尽くす。例えば「神戸牛」の模倣品。ドイツのスーパーの店頭ではニュージーランド産の「Wagyu Kobe-Style」、スペインのレストランでは「TROPICAL KOBE BEEF」と表示された牛肉が販売されていた。
和牛を輸出するニイチクの植村光一郎取締役は「『Wagyu』は海外では日本のものとは思われていない」と嘆く。
海外で「海賊版」の流通を許せば輸出の機会が奪われるだけでなく、粗悪な品物が流通すれば日本産食品のイメージを悪化させかねない。インバウンド(訪日外国人)の増加で日本の食が脚光を浴びる今こそ、実効性のある水際対策が求められている。
【語句と意味】
★模倣 (もほう): まねること。にせること。
★偽造(ぎぞう):ひとをだますために、ほんものにまねて、つくること。
★産地(さんち): あるものが、とれる土地(とち)。
*学研小学国語辞典、例解新国語辞典
【探究テーマ】
日本産食品の海賊版を減らす方法を考えてみよう。