こんにちは、藤野雄太です。
「数学なんて勉強して将来役に立つの?」と思ったことはありませんか?
多くの子どもの本音ではないでしょうか。
子どもだけではなく大人からも「連立方程式や因数分解なんて社会に出てから1回も使ったことがない」という意見を聞くことがあります。
確かに、藤野も社会に出てから連立方程式や因数分解の計算式を使ったことはありません。
それでは、冒頭の問いに戻りますが、数学なんて勉強して将来役に立つのでしょうか?
この悩みに対して最も納得できる説明をしてくれる方がいます。
学校や塾の数学の先生ではありません。
ビジネス数学教育家の深沢真太郎さんです。
深沢さんは数字に強いロジカルパーソンを育成する「ビジネス数学教育」を提唱する人材育成の専門家です。
藤野は数学なんて将来役に立たないと思っている子ども(中学生以上)には、深沢さんのご著書を読んでみることをお勧めしています。
『数学的思考トレーニング』や『「数学的」話し方トレーニング』は、とくにお勧めです。
ビジネス書ですが分かりやすく書かれているので中学生以上であれば読める本です。
深沢さんのご著書の中で1冊と言われれば、新刊の『「数学的」な仕事術大全』(東洋経済新報社)を読んでみるのがいいでしょう。
CDやDVDで例えるならば「ベスト盤」です。
この本を読み終わった後には、あなたはもう「数学なんて勉強して将来役に立つの?」なんて思っていないはずです。
「数学は人間が生きている限り、数学が役に立たないなんてことは絶対にありません」と喝破する深沢さん。
すべての人生に役立つものとして、「定義」「分解」「比較」「構造化」「モデル化」の動作を挙げています。
これらの概念が頭の中にある子とない子では、同じ勉強をしても成果が10倍以上違ってくるので、『「数学的」な仕事術大全』の一部をご紹介しますね。
↓
○定義 〜最初に何をするか〜
定義とは、「Aとは〜である」のように、Aのことを誰もが共通のものとして認識できるように言語化することです。(中略) たとえば同僚とミーティングをする際、冒頭でその場の定義をしているでしょうか。
「このミーティングは、意思決定を目的とした場である」
「このミーティングは、情報共有を目的にした場である」
「このミーティングは、アイデア出しを目的にした場である」
優秀なファシリテーターは必ず冒頭で場の定義を行い、参加者の認識を合わせ、ゴールに向かって進行させます。
○分解と比較 〜分析とは何をすることか〜
分析ということばがあります。
分析するとは具体的に何をすることでしょうか。私の答えは「分解」と「比較」を組み合わせることです。
分解とは文字どおり分けることです。
これがなぜ数学と関係するかというと、数学は「細かく分けることで解けなかった問題が解ける、説明できなかったものが説明できるようになることがある」ということを教えてくれるからです。
(中略)
続いて比較についても簡単に述べておきます。私たちは数学において数字を使いますが、その特徴のひとつが比較できることです。
(中略)
あなたもよくご存知の「=(イコール)」という記号も、じつはその記号の左側と右側を比較した結果が同じ量であるという意味なのです。
そういう意味で、比較するとは極めて数学的な動作であるといえます。
(中略)
おそらくあなたはビジネスシーンにおいてなにかを考えるとき、そして分析するときに分解と比較をしているのではないでしょうか。
○構造化とモデル化 〜メカニズムを明らかにする〜
構造化とは物事を構造で捉えることを指します。
(中略)
構造化が得意な方はビジネスにおいて考える対象を構造で捉えることができ、それは問題解決に役立つことがあります。
たとえば、他業界で起こった成功事例などを「他業界のことだから関係ない」としてしまうのは少しもったいないと考えます。
構造化する発想を持っている人は、他業界の事例を構造で捉え、起こったことのメカニズムを明らかにし、自分たちの業界に当てはめて同じ成功体験を得ようと試みるのです。
(中略)
最後にモデル化について。
モデルとは「型」のようなものだと思ってください。
たとえばファッションモデルという職業がありますが、モデルの仕事は「服を着ること」というよりは、その服の特徴を「こうなっていますよ」と示すことが仕事だと思います。
じつは数学はモデルの学問という側面があります。
すなわち「型」をつくって示すことです。わかりやすいのが公式や定理と呼ばれるものでしょう。
たとえば直角三角形の性質をモデル化した三平方の定理(ピタゴラスの定理)はあまりにも有名です。
↑
以上、引用ここまで。
中高生は「ビジネス」という言葉を「勉強」に置きかえてみてください。
学校や塾で数学の先生がこのような説明をしてくれたら世の中から数学が嫌いな子どもが減ることでしょう。
藤野が子どもの時に出会いたかった本です。
最後に。
これらはビジネス書ですが、総合型選抜や学校推薦型選抜で大学入試を考えている中高校生には、ぜひ参考書として読んでもらいたい本です。
一般的な受験生とは差別化された自己PR書やプレゼンができるようになるはずです。
ベストセラー『何を準備すればいいかわららない人のための総合型選抜・学校推薦型選抜のオキテ55』著・鈴木鋭智(KADOKAWA)と併せて学習すれば年内入試対策は万全です。
ぜひ、参考にしてみてください。
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