こんにちは、藤野雄太です。
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タラバガニはカニという言葉がついていますが、
本当にカニなのでしょうか?
カニは足が10本ありますが、タラバガニは8本しか見えません。
実はタラバガニの姿はカニにそっくりなのですがカニではないのです。
今日はみんなに大人気の食べ物であるタラバガニをテーマに探究します。
【日経新聞 2022/5/14】
タラバガニはおいしくて「カニの王様」と呼ばれるくらい人気がある。農林水産省はカニに分類している。ズワイガニとともに「ツートップ」といえる存在で、値段もすごく高いよね。ウクライナの問題でロシアからの輸入量が減って、もっと高くなっちゃうと心配だよね。
カニは冬がおいしい時期だけど、タラバガニは日本では4~6月にかけて漁が最も盛んになる。産卵するために深い海から浅い場所に移動してくる。魚のタラの漁をしていると、一緒にタラバガニが網に入ってくる。タラがいる海「タラ場」でとれるから「タラバガニ」と呼ばれるようになったんだ。
タラバガニの姿や形はカニとそっくりだ。だけど、生物としてはヤドカリの仲間に入る。体の細胞の中にあり「生き物の設計図」となるDNAをくわしく調べると、タラバガニはヤドカリから進化したことがわかる。
DNAを調べる前から、生物学者はタラバガニをヤドカリの仲間と考えていた。よく見ると、ヤドカリから進化したことがわかる特徴がいくつかある。
ヤドカリもカニも、エビから進化したと考えられている。みんな脚の数は10本だ。タラバガニは、はさみを含めても4対、8本しかないように見える。カニは5対、10本だね。実はタラバガニにも脚は5対、10本ある。残りの2本の脚はとても小さく、殻(から)の中にかくれている。
なぜ、ヤドカリがカニそっくりの姿形に進化するのだろうか。貝殻を捨てて生活するには、カニになることが海の中で生きていくうえで有利だからだと考えられている。
ヤドカリは貝殻の大きさに左右される。成長して体が大きくなると、古い貝殻を捨ててぴったりの大きさの貝殻がないと、成長をとめてしまう。大型化するには、貝殻がない方がいい。でも、ヤドカリの腹部はやわらかくて魚につつかれて食べられてしまう。そのため、腹部をかたい殻と一体化させた。
ヤドカリがカニのような姿や形に進化することを生物学者は「カニ化」と呼ぶよ。残念ながら「エビ化」という言葉はない。ヤドカリは進化する中でカニ化する方を選んでいるようだね。
【語句の意味】
★産卵(さんらん): 卵を生むこと。
★DNA:細胞核内の染色体の重要成分。遺伝子の本体として遺伝情報の保存・複製に関与、リボ核酸と共に、生体の種や組織に固有の蛋白質生合成を支配する。DNAと略称。
★進化(しんか): 進歩し発展すること。
[広辞苑 第七版]
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