こんにちは、藤野雄太です。
本日の探究授業動画はこちら!
なぜ、ネコは暗闇でも上手に障害物をよけて歩くことができるでしょうか?
ちなみにネコの視力は人間の10分の1しかありません。
その秘密はネコのヒゲにあります。
ネコはヒゲで周囲の気配を感じとっているのです。
今日は「気配」をテーマに探究します!
【読売新聞 2022/6/14】
危険を察知 生き残るための能力
そもそも気配とは何だろう。
東京大名誉教授の伊福部達(76)は「太古の昔から、人類が周りの危険を察知して生き残るために備えた能力の一つ」と解説する。
福祉工学が専門の伊福部さんは、視覚障害者が聴覚で周囲の状況をかなり正確に把握できることを実験で示してきた。
舌打ちした音や声の反響から、部屋の広さや障害物までの距離、近くにある物が柔らかいかどうかまで当てられるという。
通常の生活でも、ざわざわとした周りの「雑音」が、人の移動や物によって遮られるのを聞き、「気配」として認識している。
気配を感じるのは人間だけではない。視力が弱かったり暗闇で生活したりする生き物も、それぞれの方法で周囲の状況を把握している。
有名なのは猫のひげだ。猫の視力は人の10分の1程度しかないが、ひげで風や気圧の変化を捉えるほか、狭い通路を通り抜けられるかなどを察知できる。
暗闇を飛び回るコウモリは、鼻や口から超音波を出し、跳ね返ってきたものを聞き取って障害物を認識する。
同志社大教授の飛龍志津子さん(47)(生物音響工学)らの実験では、コウモリは高精度に空間を認識し、障害物のすぐ近くを飛ぶことができるという。
飛龍さんは「この他、コウモリ同士で混信しないよう超音波の周波数を変えていると考えられている」と語る。
視覚障害者をサポート
「気配」を生かし、視覚障害者の移動に役立てようという研究開発もある。
インド工科大デリー校などは、視覚障害者が使う白杖からコウモリのように超音波を出し、周囲の障害物を検知する「スマート白杖」を2014年に開発した。
超音波は杖の持ち手の部分から照射され、前方3メートルの範囲内に障害物などがあると、手への振動で伝えてくれる。日本国内でも販売している。
コオロギは、視覚以外に、頭の2本の触角や、尻尾の「尾葉」と呼ばれる気流を捉える器官を駆使して、周囲の状況を正確に把握し、障害物をよけることができる。
触角や尾葉からの情報がどのように脳に伝わり、処理されているかが理解できれば、精度の高い新しいセンサーの開発につながる可能性があるという。
小川さんは「人間も暗闇では腕を伸ばし、手探りで物の位置を探る。コオロギの能力を生かして、障害物を見つけるのが得意なセンサーを作り、より安全に移動できる手段を実現したい」と話している。
【語句の意味】
★気配(けはい): 何となく感じられる様子。そぶり。
★視覚(しかく): 目を受容器とする感覚。光のエネルギーが網膜の感覚細胞に対して刺激となって生じる感覚。
★聴覚(ちょうかく): 一定範囲の周波数の音波の刺激によって生じる感覚。音波は媒体(空気・水など)を通じて、聴覚器官により感受される。
[広辞苑 第七版]
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