こんにちは、藤野雄太です。
本日の探究授業動画はこちら!
君たちは何のために勉強をするのでしょうか?
この問いが今日の探究テーマです。
さて、2011年に起きた東日本大震災では、47万人もの避難者が出ました。
仮設住宅ができるまで、多くの人が体育館や公民館での生活を余儀なくされました。
名古屋工業大学の北川教授は当時、調査のため現地の避難所を訪れ、疲れ切った人々の様子を目にします。
そこで、北川教授は避難所の子どもからある言葉をかけられます。
「大学の先生なら、早く(仮設住宅を)建ててよ」
北川教授は返す言葉がありませんでした。
そこから、避難所の人たちを助けるための挑戦が始まります。
【6/23朝日新聞 】
東日本大震災の避難所で子どもに言われたことをきっかけに、動き出した研究がある。
だれもが手軽につくることができる「インスタントハウス」。
実証実験をしている名古屋工業大(名古屋市昭和区)を訪ねた。
2011年4月。
北川教授は東日本大震災の避難所の状況を調べるため、宮城県石巻市の中学校を訪ねた。
寒い日だった。
体育館には家を失った被災者が身を寄せ、暖を取り、間仕切りされた狭い空間で互いに気を使いながら過ごしていた。
その表情には疲れがにじんでいた。
小学生の男の子から声をかけられた。
数カ月先に仮設住宅ができるというグラウンドを指さし、「どうして仮設住宅を建てるのに何カ月もかかるの? 大学の先生なら早く建ててよ」。
返す言葉がなかった。
いますぐ住まいが必要な人に何かできているのか。
建築の人間として、やるせない気持ちになった。
もっと簡便で、もっと安く、どんな人にでもつくることができる――そんな家を提供できないか。
研究への向き合い方が大きく転換したという。
一般的な建材は鉄骨やコンクリート、木材などだが、「新しいもの」をつくりだすにはもの足りなく感じた。軽くて、しなやかで、やわらかく、空気を多く含んだ素材を探すことにした。
16年秋。
伝統工法の大工、断熱材の吹きつけ職人、エンジニアや学生たちが大学のグラウンドに集った。
不織布シートを気球のように空気で膨らませ、内側からウレタン製の断熱材を10センチほど厚く吹きつけた。
4時間ほどで人が過ごせる空間ができた。
インスタントハウスの原型だ。柱や梁(はり)はなく、軽くて移動しやすく、断熱性と遮音性も備える。
使う素材や道具は、どれもホームセンターなどでそろえられる。
避難所で役立ててもらうため、「ローテク」でつくれるようにした。
外に目を向ければ、難民キャンプに暮らすなど家のない人がたくさんいる。
そんな住まいの問題を解決したいと考えている。
【語句の意味】
★避難(ひなん): 災難を避けること。災難を避けて他の所へのがれること。
★仮設(かせつ): 必要な時期だけ、仮に作り設けること。
★素材(そざい):もととなる材料。原料。
[広辞苑 第七版]
【探究テーマ】
インスタントハウスは、北川教授の「目の前の被災者を救いたい」という気持ちから生まれました。
勉強の本来の目的は成績のためでもなければ受験のためでもありません。
世の中をより良くするためです。
みんなはどんなことを学び、どのように世の中を変えたいですか?
考えてみましょう。
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