こんにちは、藤野雄太です。

イランの人権活動家であるナルゲス・モハンマディさんがノーベル平和賞を受賞しました。

ノーベル平和賞とは、ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの遺言によって創設された賞の一つです。

ナルゲス・モハンマディさんとは、どのような人物なのでしょうか？

【2023/10/7　朝日新聞】

イランの人権活動家、ナルゲス・モハンマディさん（５１）のノーベル平和賞受賞が決まった。何度逮捕されても、そして獄中からでもモハンマディさんが訴え続けたのは、イランで制限される女性の人権や自由の拡大だった。

モハンマディさんは、これまでに計３１年の禁錮刑などを言い渡された。現在は「反体制的なプロパガンダの拡散」などの罪で、政治犯などが収容されるテヘラン市内のエビン刑務所に収監中だ。ここ１０年間の大半は獄中で過ごし、夫や２人の子どもと会えない日々が続く。

それでも、獄中で活動を続けてきた。イランの女性がかぶるよう義務づけられている布「ヒジャブ（ヘジャブ）」をめぐる大規模デモが起きた昨年９月以降は、ＳＮＳを通じ、女性の人権状況の改善を訴えてきた。

イラン女性の人権問題が世界の注目を集めたのは昨年９月。ヒジャブのかぶり方が不適切だとして２２歳の女性マフサ・アミニさんが逮捕された後に急死し、警察官の暴力を疑う人々の抗議デモが国内各地に広がった。モハンマディさんは獄中から、家族が自身の名前で運営するインスタグラムを介し、自らの主張を発信。今年７月には、インスタグラムで「ヒジャブ（着用）の義務は単なる女性の問題ではなく、社会全体の問題であり、専制からの自由や解放の問題なのだ」と訴えた。

【語句と意味】

★ノーベルしょう：ノーベル（ダイナマイトをはつめいしたスウェーデンのかがくしゃ）の、のこしたお金でもうけられた賞（しょう）。毎年、人類(じんるい)のためにつくした人におくられる。

★人権(じんけん)： 人間が人間らしく生きるために、当然(とうぜん)なこととしてみとめられている権利(けんり)。自由(じゆう)や平等(びょうどう)などの権利。

★制限(せいげん)： ＜これ以上(いじょう)はいけないという＞区切(くぎ)りをつけること。

＊学研新レインボー小学国語辞典

【探究テーマ】

１３回逮捕されても人権活動家として抑圧と闘い続けるナルゲス・モハンマディさんの生き方から感じたことを書いてみよう。

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